日本の児童文学登場人物索引 ― 民話・昔話集篇 ―

シリーズ

1976年(昭和51年)~2005年(平成17年)の30年間に国内で刊行された日本の民話・昔話集224冊に収録された民話・昔話6,063点に登場する主な登場人物を採録した索引。先に刊行した同書「アンソロジー篇」と「単行本篇」の姉妹版。

ある特定の人物が登場する日本の民話・昔話を知りたい、お話の名前を忘れたが、確か「お月」という村の少女が登場する民話・昔話があったが、そのお話をもう一度読んでみたい!そんな児童文学ファンの要求に答える国内初の登場人物索引

定価22,000円+税

発売日2006/11/1

ISBN978-4-86140-008-7

判型A5

ページ数1,057ページ

(旧4-86140-008-2)

本書は北海道から沖縄まで日本各地で採話された民話・昔話に登場する様々な人物(動物など)を採録した。浦島太郎、桃太郎、一寸法師、瓜子姫、花さかじいなど日本国民によく知られた主人公から吉四六さんや吉五、勘ね、モーイ親方などのとんちの名人や力持ちの太郎左、幸助どんや大あわて者の長吉や平吉どん、けちんぼう者の文吾郎など各地域の有名人、また民話・昔話ではよく登場する神さま、おしょうさんとこぞうさん、長者、おろかむこへっこきよめさん、寝太郎、てんぐ、おに、山んば、かっぱやお地蔵さんなど、きつね、たぬき、大蛇、さるなどの動物、擬人化された岩、植物まで幅広く見出しに採用した。

おとぎ話や長者話、正直者と欲ばり者の話、とんち話、まま子話きつねやたぬきにだまされた話、動物の恩返しの話や日本各地にのこる「だいだらぼっち」「しっぺい太郎」「あとかくしの雪」「ならなしとり」などのお話、またアイヌのお話、近畿地方の「茨木童子」や宮城県の「お月とお星」、石川県の「イモほり藤五郎」、群馬県の「ぬかぼことこめぼこ」、沖縄県の「フカに助けられた男」など各地域のお話から主要な登場人物のべ8,681人を収録。

内容見本

渡嘉敷ペークーとかしきぺーくー
首里のお城で花畑を管理する花当職や王さまの右筆などをつとめた役人でとんちの才にめぐまれていた人「渡嘉敷ペークー」沖縄のむかし話講談社(講談社青い鳥文庫)1987年11月

戸刈女とがりめ
河内の国戸刈の里の村主の死んでしもうた娘でえんま大王さまの前でお経を美しい声でとなえこの世にまた送り返された娘「生きかえった娘」中野吉信読みがたり大阪のむかし話日本標準2005年6月

とき
雪のため道にまよってしまい有明山のふもとにすむ矢助たち親子にたすけてもらったむすめ「山鳥の尾<伝説・穂高町>」平林治康再話長野県の民話偕成社(県別ふるさとの民話24)1981年3月

研せんとぎせん
明治のはじめごろ岡崎の祐金町の長屋におった刀のとぎ師ですばらしい金魚花火をつくったまぼろしの花火師「まぼろしの金魚花火<伝説・岡崎市>」寺沢正美再話愛知県の民話偕成社(県別ふるさとの民話1)1978年7月

時田喜三郎ときた・きさぶろう
江戸のある町の家に一ぴきのネコをかっていた商人「小判をはこんだネコ<東京都の話>11日」3月のむかし話日づけのある